向上りとる的に

日常のなんとなくを少なくする ちょっとした向上心

読書のジャンル

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皆さんは読書といえば何のジャンルをイメージしますか?(読むことが義務的な試験資格本やHOWTO本などを除く)

わたしの場合は小説です。ただこの小説というものはやっかいなのだ。少し本格的なものを読もうとすると、とにかく時間を食う。まとまった時間が取れない場合、電車内、ちょっとした待ち時間などの細切れの時間を利用して読むわけだが、細切れに読んでいると、前の内容を忘れたり、外の環境が騒々しくなかなか物語の世界に没入できないのだ。やはり細切れ時間でなくある程度まとまった時間をとって一気に読みたい。

しかしどんな小説を読むか選ぶ基準について改めて考えてみると、はっきりした基準はない。話題作、賞受賞作、お気に入り作家だったり。いろいろあっていいとおもうが、ギャンブル的要素がつよいのだ。なぜなら小説には、詳細な目次的なものはないし、パラパラめくりではストーリーの良し悪しが予測できないから。勘が必要なのである。

そこで考えた。興味あるテーマで小説を選ぼう。テーマは何にしようか?たまには哲学的テーマにしよう。どんな哲学的テーマにしよう。次の2つにした。

①時間とはなにか? 時間は存在するのか?

②この世に生まれてくるのはよいことなのか?

 

選んだ理由は

①当ブログの一つの目的はなんとなくな時間を減らそうだが、そもそも時間とはなんなのか、時間は主観的なものにすぎないのではないか?考えたい。

②日本の大きな社会的問題として、少子高齢化ということが何十年もいわれているが、そこには前提として人口が多いほうが国が栄える、生まれないより生まれて生きる方が善いのだという大人の論理があるが、そもそも生まれる側(子供)にとって、それは無条件によいことなのか?論理的に考えたい。

そこでテーマをネット検索した。検索ワードをアレンジすれば、小説もそこそこヒットはするが、いまいちテーマと少しずれている気がする。

結局、小説以外から次の2冊を選んだ。

①カルロ・ロヴェッリ「時間は存在しない」 

②森岡正博「生まれてこない方が良かったのか?-生命の哲学へ」 

書評が目的ではないのでここではしませんが、賛否はあるが非常におもしろく濃密な本で、両本とも小説を読んでいるようでした。構成がしっかりしているので、細切れ時間でもそんな時間を要せず区切って読むことができました。

 

結局何が言いたいのか?

読む本はテーマで決める。それが表現されているのが、小説であろうと、科学本であろうと、新書であろうと、雑誌であろうと。いや本でなくてもよい。映画であろうと。ドラマであろうと。伝統芸能であろうと。絵画であろうと。

ジャンルありきでなく。テーマありきで。

でもたまには、なんとなく手に取った小説もよいかも。偶然は必然かもしれないから。