向上りとる的に

日常のなんとなくを少なくする ちょっとした向上心

書評”ニュートン式超図解 最強に面白い!!脳” 感想

 

先日のサイエンスZERO 感情の科学を視聴して触発され読んだ本。

とかく脳関係の本というのは脳の全体像がつかみづらい。

各部位の機能やらなんやらごちゃごちゃしていてわかりづらいのだ。

この本は内容はシンプルだが、基本である脳神経細胞の構造から、生活に密な記憶感情運動病気といったアプローチで脳の働きの全体像をつかみやすくする工夫がされていると思う。シンプルだからかえってよい。

コラムもプラナリアの記憶、脳を支配する寄生生物など興味深いものも多い。

オリエンタルラジオの中田さんのYOUTUBEもこの本をもとに脳の機能を解説している。

でも脳の構造って本当につかみづらいな。安い脳模型でも買ってみるかな。

この本には触れられていないが、

脳を考えてみるときに、ふと思うのだが、脳の細胞を実際にみてみても、その中に記憶や感情が目に見える形でつまっているわけでない。脳細胞同士のネットワークということだそうだが、やはり摩訶不思議だ。こういった疑問を脳のハードプロブレムというそうで哲学の領域だ。この疑問を考えると脳がパンクして思考停止に陥る。ひょっとして脳がそう言った疑問を考えさせないような構造になっている?

そんな妄想はさておき、本のボリュームもお手頃なので一度お手にとってみては。