病院に行こうかどうか迷ってしまう科のNO1は肛門科だろう。それはもちろん恥ずかしいからである。なぜ恥ずかしいのか?排便行為をするところだからである。しかし、排便行為が恥ずかしいとは限らないのだ。例えば、かつての中国ではトイレのしきりがなかった。動物が排便を恥ずかしがるだろうか?犬などは堂々と便をする。それどころか肛門のにおいをお互い嗅ぎあっている光景などはよくみかける。動物は肛門嚢からにおいを発し、コミュニケーションをとっているのだ。人間は会話によってコミュニケーションをとるので、肛門は隠れている。羞恥の穴扱いを人間はしている。かわいそうな肛門。肛門にどれだけお世話になっているか。排便しなければ死んでしまうのである。水戸黄門様ありがとうございますとひれ伏すべきである。
今回の放送で一番勉強になったのは、肛門括約筋なるものの働きである。
内肛門括約筋と外肛門括約筋の連係プレーが素晴らしい。
内肛門括約筋は自律神経の働きで、普段から肛門を締めていてくれている。
肛門の近くまで便がくると内肛門括約筋がゆるむので、今度は外肛門括約筋が自分自身の力で締めるのだ。2つの肛門があるといってもよいことは驚きポイントだ。
他にも、下記の点は驚きだ。
- 人間は二足歩行の為、四足歩行の他の動物より肛門に負担がかかる。
- ほとんどの両生類、爬虫類、鳥類は肛門が生殖器をかねている。
- 動物の肛門から発する情報はミュニケーション、求愛活動に非常に重要。
そうはいっても排便の恥ずかしさを払拭するのは不可能に近い。
小学校、中学校では排便行為はいじめられる原因とさえなっている。
いとうせいこう氏の妄想 排便教育 素晴らしい妄想だ。食育とセットにすれば、これほど日常生活に密着した役に立つ教育もないだろう。IT教育より優先すべきかもしれない。
そして 一人一便器 これは本当に素晴らしい妄想だ。
おしゃれな店がたくさんある街より、きれいなトイレがたくさんある街の方がすばらしいではないか?外で仕事している人、運転している人、駅やお店などの大便用トイレがみんなふさがっていて泣きそうな人、そう思いませんか?
ではまた。