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サイエンスZERO もはやSFでない!”人工冬眠”研究最前線 感想

人工冬眠と聞いてイメージするのはやはりSF。映画などをみた後も、SFF 要するに人間に対してはフィクションだという思いが強い。しかし今回の放送視聴して、想像より研究が進んでいるではないか!SFのS サイエンスの部分が強くなってきているではないか!もはや熊やリスやこうもりなど哺乳類のほんの一部の生物の専売特許ではない可能性が高まってきているのである。(哺乳類の18目約4070種のうち7目183種が冬眠する)これはかなりの驚きだった。(文系の私がただ単に知らないだけか?)

2020年に筑波大学と理化学研究所の共同研究チームが発表した一つの論文によると、本来冬眠しないはずのマウスを冬眠に極めて似た状態に誘導することに成功したそうだ。

冬眠に極めて似た状態にできたということですよ!つまり科学の力で!

冬眠に導くスイッチのある神経細胞群をみつけたそう。脳の視床下部に存在していて、Qニューロンと呼ばれている。これを刺激すると、冬眠に近い状態になったそう。Qは人間を含めた哺乳類に広くあるQREPというペプチドの頭文字。ペプチドとはアミノ酸の結合が50未満のもの。(50以上結合したものはタンパク質)

また関西医科大学でもう一つ冬眠スイッチもみつけられている。

それは、天敵に似せてつくったチアゾリン類恐怖臭なるにおい分子をマウスに嗅がせると、冬眠に近い状態になったそう。

ニューロンとにおいが人工冬眠へといざなう。なんか文学的だ。

また、スペインの洞窟で発見された約50万年前のネアンダール人の祖先の骨の分析から、大昔の人類が冬眠していたかもという痕跡も発見されているもよう。

最新の実験と大昔の人類の痕跡からひょっとして人間の人工冬眠は夢物語ではないのかもと感じさせてくれる。

宇宙旅行は生きている間には無理かもしれないが、医療応用の恩恵にはあずかれるかもとの期待。

しかし、健康体で若者だったら、人工冬眠ができたとして何十年後の未来にいけるとしても、その冬眠している何十年の時代(素晴らしい時代かもしれない)を生きれないということだから、人工冬眠して人間の寿命自体が延びていて平和で生産的な未来の社会でなければ、あまり魅力は感じないかもしれないな。

では、また。