Amazon prime でタイトルに魅かれて視聴した作品です。
一般映画ではなく記録映画 数々の海外での賞を受賞した作品だそうです。
フランスで戒律が厳しいことで有名なカトリック系男子修道院での日常を描くドキュメンタリー映画。
1984年にドイツのフィリップ・グルーニング監督が撮影許可を申し込んでから16年後にやっと許可をえて、自ら修道院生活を送りながら撮影した記録映画。
日本で言えば、NHKでやっていた曹洞宗の永平寺を思い出します。
特にストーリーといったものがなく、登場人物のセリフといったものもほとんどありません。淡々とした日常の記録です。しかし淡々と日常を撮影しているようで、黙々と戒律を守り、祈りをささげる姿には耽美的なものを感じます。そして数少ない登場人物のセリフには宗教の本質的なものを感じさせます。そのセリフについてはあくまでも映像で人物の表情と一緒にその重みを感じるのがよいでしょう。
信仰は理解するものではなく、行動するもの。神は理解するものではなく、感じるもの。言い方を変えれば、宗教理解と宗教実践は全然別物。宗教(信仰)を本などで得た教養的な知識でわかったつもりになるな、神は理解するものではなく、日々の信仰実践を通して感じろ、打算的な信仰は神に見抜かれるぞとこの映画はいっているように私には思えます。
キリスト教徒でもないし、ストーリーもない記録映画が退屈そう?
しかし退屈そうで、退屈しない映画です。
自分の身に置き換えてみるのです。
神への信仰を自分の大事なものと置き換えてもよいと思います。
一番自分の大事なものを得るためには、そのこと以外のことに関しては捨てなければならず、戒律を守ることは絶対で、カトリックでは結婚も禁止。
一生神への信仰(自分の大事なものの為)に生きる。
どうでしょう。そんなことを考えながらみるのです。
この戒律に意味はあるのか?自分のやっていることは間違っていないのか?
煩悩との戦いも想像してみましょう。
退屈しないはずです。
アマゾンプライムで現在みれます。
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